職長教育を受けて現場で働くには
工事現場や作業現場などで必要な作業員には、一人職長を置かなくてはいけません。
職長とは、職長教育という特別な講習を受講してライセンスを取得した人物の事です。
似た業務に、安全衛生責任者があります。
職長は作業中に当たる人材を指揮統括して、作業が円滑に進むように監督する立場に当たります。
そのため、現場において常に全体に気を配り適切な指示が出せなくてはいけないのです。
作業員は危険を伴う状況にあるため、時に自分の仕事に没頭して同僚との連携を怠ることがあります。
これは事故につながる危険な状況で、足場がない場所などでは生命の危機につながります。
職長はヒューマンエラーによる事故を防ぐためい、現場に欠かせない人材なのです。
労働安全衛生法の規定で、職長教育を受けた人物を現場に置くことが決められています。
東京と神奈川、千葉の三県は技術技能講習センターが主導して職長教育の受講が可能です。
講習を受けるためには14000円程度の受講料と、別途テキストの料金を負担しましょう。
講習が無事終われば、終了証が交付されて現場監督として働くことができます。
スキルアップが望めるライセンスですが、重篤な事故を防ぐキーマンなので精神的なストレスも大きくなるでしょう。
強い責任感と、肉体的精神的なタフネスも身に付けなくてはいけません。
作業現場での経験を積んだ人なら、耐えることもできるでしょう。
今以上に大きな仕事をしたいと思っている人は、職長になることを検討してみてください。